2010年版
<伊都どうぶつ病院新聞>

1年を通じて(隔月発行ですが)こちらの「伊都どうぶつ病院新聞」で皆様にさまざまな動物の病気やその予防法などご案内していきたいと思います。
なるべくくだけた文章で皆様にわかりやすいように心がけてはおりますが、不明な点、わかりにくい点などありましたらお気軽に当院までお問い合わせください。
バックナンバーを今号記事下より閲覧できるようにしますので、ご覧ください。
伊都どうぶつ病院新聞 内臓シリーズ第5弾
今月のテーマは「子宮・卵巣」!
ついに内臓シリーズは第5弾です。
今月は生殖器のなかでもメスの「子宮、卵巣疾患」についてお話ししたいと思います。
<子宮・卵巣>・・・子供を妊娠するのに重要な役割を果たします。
意外と知られていないのが、高齢の動物に多い子宮・卵巣に関する病気です。今月はこれらについてまとめてみました
<子宮・卵巣の主な病気>
<子宮内膜症、蓄膿症>・・・発情期の後1〜2か月後に、子宮の内膜で炎症がおこり(内膜症)、ひどくなると化膿し膿がたまります(蓄膿症)。。
いつもより水を飲む量が多い、おなかがだんだん膨れてきた、陰部からオリモノのようなものがでる、などの症状で気づくこともありますが、ほとんどがかなり進行してからしか気づきません。
早期であれば抗生物質の投与などで落ち着くこともありますが、多くは手術により子宮と卵巣切除する必要があります。
<卵巣腫瘍>・・・卵巣が腫瘍化して、大きくなる病気です。
いつも水を飲む量が多い、おなかがだんだん膨れてきた、陰部からしょっちゅうオリモノのようなものがでる、などの症状で気づくこともありますが、ほとんどがかなり腫瘍が大きくなってからしか気づきません。
治療には手術が必要ですが、手の施しようのない場合もあります。
<乳腺腫瘍>・・・乳房にしこりができて腫瘍化する病気です。
犬の場合、悪性(癌)の発生は50%ぐらいですが、猫の場合、ほぼ100%が悪性腫瘍です。
治療には手術が必要ですが、手の施しようのない場合もあります。
ごくまれにオスに発生することもあります。
<各種検査方法>
これらの病気の早期発見、早期診断には飼い主さんの観察力も必要です。
特に、動物の水を飲む量が急激に増えてきた場合、すぐにかかりつけの先生に診てもらうといいでしょう。
病院では、レントゲンやエコーなどの画像診断で診断することが多いです。
<予防方法>
動物の妊娠を計画していない場合、若い年齢で避妊手術を行うことで、これらの病気の予防になります。
まずは高齢になって不妊手術を受けていない場合は、動物の体調に変化があったらなるべく早くにかかりつけの病院にご相談ください。
伊都どうぶつ病院
2009〜2010年バックナンバー