2010年版
<伊都どうぶつ病院新聞>

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1年を通じて(隔月発行ですが)こちらの「伊都どうぶつ病院新聞」で皆様にさまざまな動物の病気やその予防法などご案内していきたいと思います。

なるべくくだけた文章で皆様にわかりやすいように心がけてはおりますが、不明な点、わかりにくい点などありましたらお気軽に当院までお問い合わせください。

バックナンバーを今号記事下より閲覧できるようにしますので、ご覧ください。


伊都どうぶつ病院新聞 冬号
今月のテーマは「中毒」


意外と身近なものが、犬やネコにとって中毒の原因になることがあります。。
そんなわけで今月は「中毒」について、最近のトピックも合わせてお話ししたいと思います。


         <中毒>・・・犬やネコが家の中で飼われているからといって安心はできません。人間には無害でも犬やネコには命にかかわるような中毒を引き起こすものもあるのです。
以下はその例です。


<身近にある中毒原因物質>

@<玉ねぎやねぎ類>・・・ネギ類に含まれる物質により犬が貧血になることがあります。
ある程度の量を食べないと発症しませんが、玉ねぎなどが入っているハンバーグやスープも原因になりますので注意が必要です。

A<チョコレート>・・・チョコレートに含まれる物質が神経症状や循環器症状を引き起こすことがよく知られています。チョコレートの種類によってはほんのひとかけらで中毒を引き起こすものもありますので注意しましょう。

B<キシリトールガム>・・・キシリトールが、犬の血糖値を異常に下げてしまい、発作を引き起こす中毒です。
小さな犬ではキシリトールガム1枚でも危険ですので、誤って食べてしまった場合、すぐに糖分を補給し動物病院にご相談ください。

C<レーズン、ブドウ>・・・最近レーズンやブドウを食べた犬が腎不全で死亡する事故が報告されています。原因はよくわかっていませんが、レーズンやブドウは犬には与えないようにしましょう。

D<乾燥剤>・・・食品などの袋にはいている乾燥剤を食べたという問い合わせをよく受けます。
ただ乾燥剤の多くはよほどたくさん食べない限り問題が無いことが多いです。
しかし種類によっては危険なものもありますので注意は必要です。

E<その他>・・・人間の風邪薬、サプリメント、化粧品などは、一部成分に動物に有害なものが含まれていることがあるので、注意しましょう。

<もし誤って食べてしまったときの対処法>
まず食べてはいけないものを食べたときは、早期に動物病院にご相談ください。
また動物病院に行く際には、食べた現物を持っていくことで、早期治療に結びつくことが多くあります。
とにかく動物の手、口の届くところには、危険なものをおいておかない、それに尽きます。


伊都どうぶつ病院       

2009〜2010年バックナンバー

フィラリア症の予防について

外耳炎について

グルーミングで皮膚病予防

内臓シリーズ第1弾「肝臓」

内臓シリーズ第2弾「腎臓」

内臓シリーズ第3弾「心臓」

2010年春の特別号

2010年春の特別号第2弾

内臓シリーズ第4弾「胃腸」

内臓シリーズ第5弾「子宮・卵巣」