2011年版
<伊都どうぶつ病院新聞>

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1年を通じて(隔月発行ですが)こちらの「伊都どうぶつ病院新聞」で皆様にさまざまな動物の病気やその予防法などご案内していきたいと思います。

なるべくくだけた文章で皆様にわかりやすいように心がけてはおりますが、不明な点、わかりにくい点などありましたらお気軽に当院までお問い合わせください。

バックナンバーを今号記事下より閲覧できるようにしますので、ご覧ください。


伊都どうぶつ病院新聞 夏号
今回の話題は「熱中症について」です


皆さんは最近 「熱中症」という言葉をよく耳にされると思います。
特に6月の末には、各地で最高気温の更新などと大ニュースになり、
そのたびに「熱中症には気をつけましょう」などと呼びかけられています。
ところで皆さんは犬や猫も(ウサギも) 熱中症になるというのはご存知ですか?
彼ら動物も、人のそれと同様、体温が上昇し下げきれなくなったときに熱中症を発症します。
特にこの時期、季節の変化に体が慣れていないときに、一気に気温や湿度が上昇すると発症しやすいといわれています

         <熱中症の症状>


熱中症の症状は、体温の上昇による体の反応ですから、「呼吸するときに口をあけてハァハァし続けている」、「耳が熱い」、「ぐったりしていたり、ふらふらしている」などの症状です。
発症すると高体温により脳障害や血管障害が起こりますので、致命的になることも少なくありません。
また高齢の動物や、慢性疾患を持病とする動物、パグやフレンチブルドックなどのいわゆる短頭種は危険性が高いとされています。

<熱中症の予防法>

熱中症にならないようにするには、とにかく人と同じで水分補給と高体温にならないようにする環境が必要です。
暑い日の日中の外出は控える、こまめに水を与える、高齢の動物には少し水分を含んだ食事(缶詰など)を与えるなどです。
最近、わんちゃんのマフラータイプの保冷剤も発売されているようなのでそのようなものを利用するのもいいでしょう。
しかし万が一、熱中症になってしまった場合、すぐに動物病院に受診されることをお勧めしますが、
おうちでできる緊急処置としては、動物の体(特に首筋、脇、腹部)を冷やすことです。
保冷剤を使ってもいいですし、いざというときは動物に水をかけてしまうという方法もあります。
水をかけた場合、扇風機などで風を送ることでさらに冷却効果が期待できます。
ただ緊急処置を自宅で行った後には、必ず動物病院を受診しましょう。






伊都どうぶつ病院       

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外耳炎について

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内臓シリーズ第1弾「肝臓」

内臓シリーズ第2弾「腎臓」

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2010年春の特別号第2弾

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